昨日、NPO法人まちなかライフスタイル研究会主催の講演会「人生を豊かにするコレクティブハウスの魅力」に行っていきました。
コレクティブハウジング社の影山氏の話が聞けるということですごく楽しみだったんですが、
参加してよかったです。コレクティブな暮らしについて、
コレクティブハウスのプロジェクトに関わっている影山さんにしかわからない、リアルな話たくさん聞けました。
ただ、写真撮ってこなかったことに後悔。基本がなってませんよね!!
ごめんなさいごめんなさい。
(c) Liane|写真素材 PIXTA
あー、さて 本題の講演についてですが、
コレクティブハウジング社、理事長 影山氏が2008年に手がけたコレクティブハウス「マージュ西国分寺」を事例に
◯ コレクティブハウジングとは?
◯ マージュ西国分寺から学ぶ、コレクティブな暮らしをする上で必要な
ハード面、ソフト面での工夫について
◯ 様々なコミュニティにまつわるおもしろい話
といったような内容をお話して下さいました。
印象に残ったのは、影山さんの
一貫した、住民の主体性重視の姿勢。
いかにして良質のコミュニティを育むか?
すべての人がコレクティブハウスのような住まい方を求めないにしても、
そこには、人がコミュニティに関わることで得られる「豊かさ」や「安心」を提供したいという
影山さんの気持ちがあるのかなと、僕は感じました。
今回の講演では必ずしも肯定的な意見ばかりでなく、
こういった暮らしをしていくのは、
少々ハードルが高いといった意見や
富山にはこういったコミュニティは必要なのか?
といった疑問も参加者の方からありました。
この辺の意見は私個人としては、
影山さんの伝えたいことと、参加者の方との
コレクティブハウジングというものに対するイメージのギャップが少なからずあったように感じました。
人それぞれの言葉の解釈だとか、要素要素の捉え方の違い、
また、参加者それぞれの立場から見て聞いたことでもあるので仕方のないことかもしれません。
(まるで自分はわかってる風ですね。ごめんなさい。)
(c) 赤城 一人|写真素材 PIXTA
コレクティブハウスでは話合いをする上での、最低限のルールがあるということです。
何事も建設的に話し合う、居住者同士のルールがないと成り立ちません。
意見の相違があっても最低限の信頼感をもって、建設的に話し合う。
この心構えの有り無しで、結果は大きく変わるということだと思います。
また、影山さんが、実際にたずさわってきて感じたこととして、おっしゃっていた大変興味深かったのが、
「話合いのルールを学ぶと、人とコミュニケーションをとることが怖くなくなっていく。」
という言葉です。
事実、マージュ西国分寺ではそれほど大きなトラブルもなく、スムーズに運営がなりたっているということで、
最初、慣れないやり方に戸惑いを持っている方達もそのうち、そのやり方に順応していくそうです。
この日、300戸あまりの大きな世帯数のマンションに住む
ある男性の、このような意見・質問がありました。
実際コミュニティを求めている人たちの割合は私の実感ではかなり少数派だ。
何か集まりがある時でも参加するのは、せいぜい30人程度。
コレクティブハウジングではコミュニティという言葉が何度も出てくるけれど、
みんな本当にコミュニティを求めているのだろうか?
本心ではつながりを求めているのだろうか?
といったもの。
僕のなかではこの質問と
影山さんの「話合いのルールを学ぶと、人とコミュニケーションをとることが怖くなくなっていく。」
という言葉が一つの線でつながりました。
というのは、
私には世の多くの人が
建設的な話合いのルールを知らないために
コミュニケーションが怖い、またはわずらわしいと感じているのではないか、と思えたからです。
顕在的、もしくは潜在的に、人はつながりを求めているという前提が私の考えにはあります。
なかなか難しいことかもしれませんが、
もっと具体的に、「コレクティブハウスという住まい方を体験する」ような
擬似体験的な方法で伝えられたら、コレクティブな住まいをもっと富山の人に知ってもらえるかなって思いました。
でもまぁ、これからですね。
コメントフォーム